原状回復・改修工事で使いやすい床材を、施工方法で比較する
中東情勢の影響が続くなか、ナフサをはじめとする原料の調達が不安定となり、接着剤やシーリング材の出荷停止・価格改定が各メーカーで相次いでいます。床材を確保できても、接着剤がなければ施工を進めることはできません。
こうした状況を受け、接着剤を使わずに施工できる床材への関心が高まっています。これまではDIYや簡易施工での採用が中心でしたが、原状回復や改修工事など、内装工事の現場でも選ばれるようになりました。床材だけでなく、施工に必要な副資材まで含めた材料の確保が課題になっています。
今回は、接着剤を使わずに施工できる4種類の床材を取り上げ、施工方法や特徴の違いを内装工事業者の目線で比較します。
同じ「接着剤不要」でも、固定方法は違う
4つの商品はいずれも接着剤を使わずに施工できますが、床への固定方法はそれぞれ異なります。
現場の下地や面積、納まりに応じて使い分けます。ここからは、それぞれの床材の特長や仕様をご紹介します。
東リ「ピタフィー」
裏面の吸着層で床面に密着させるため、接着剤を使わずに既存床の上から施工できます。必要な部分だけをはがして交換しやすく、部分補修にも対応しやすいのが特長です。
NAGATA「クラテツフロア」
裏面に滑り止め加工を施した置き敷きタイプです。接着剤を使わずに施工でき、滑り止め加工によってズレを抑えやすいのが特長です。汚れや傷が出た箇所だけを交換しやすく、メンテナンスにも対応しやすい床材です。
「ペタッとフロア」
裏面に粘着テープが付いているため、接着剤を別途塗布する必要がなく、そのまま貼って施工できます。
厚さは1.5mmと薄く、既存床との段差やドアまわりなど、床の厚みを抑えたい現場にも取り入れやすいのが特長です。接着剤を使う工程を減らしながら、スムーズに施工を進めたい改修工事にも適しています。
「置きラクタイル」
接着剤を使わずに施工できる、3.5mm厚の置き敷きタイプです。接着剤を塗布する工程がなく、床材を置いて施工できるため、施工後の張り替えや部分交換もしやすいのが特長です。3.5mmの厚みがあり、歩行時にはしっかりとした踏み心地。施工のしやすさだけでなく、施工後のメンテナンスまで考えて選びやすい床材です。
商品の比較と選び方
固定方法や厚み、入数など、4種類の床材の主な仕様を比較しました。
| ピタフィー | クラテツフロア | ペタッとフロア | 置きラクタイル | |
|---|---|---|---|---|
| 固定方法 | 裏面吸着 | 裏面滑り止め | 粘着シート | 裏面滑り止め |
| 厚み | 2mm | 4.5mm | 1.5mm | 3.5mm |
| 1ケース /㎡(約) | 24枚 / 3.24㎡ | 8枚 / 2.0㎡ | 27枚 / 3.76㎡ | 12枚 / 2.69㎡ |
| 6畳のケース数(目安) | 3ケース | 5ケース | 3ケース | 4ケース |
固定方法から選ぶ
現場条件に合わせて、候補となる商品をご確認ください。
既存床の上から吸着させたい → 東リ「ピタフィー」
置き敷きでズレも抑えたい → NAGATA「クラテツフロア」
薄く自己粘着で貼りたい → 「ペタッとフロア」
厚みのある置き敷きが良い → 「置きラクタイル」
※最適な商品は、施工場所・下地・面積・納まりによって変わります。迷う場合は、担当営業までご相談ください。
困った際はお気軽にご相談ください
- 現場に合う固定方法が分からない
- 下地の状態に適した商品を知りたい
- 接着剤の調達状況を踏まえ、ほかの床材への切り替えを検討したい
このようなお悩みやご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。現場の状況や施工条件をお伺いしたうえで、適した床材をご案内します。
※本記事は一般的な製品情報です。施工可否・下地条件・耐久性は、使用する製品の最新の施工要領書・技術資料を必ずご確認ください。
※中東情勢による建材供給への影響については、業界紙・建材商社の公開情報を参考にしています。
株式会社イシカワ
